FoodScore Topics
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Vol.9 無添加表示を正しく読み取るコツ

スーパーやコンビニでは、
「無添加」「砂糖不使用」などの表示をよく見かけます。
どれを買うべきか迷ったとき、その表示を頼りに選ぶ前に、
確認すべき点がいくつかあります。

「〇〇〇無添加」に注意

完全な無添加ではなく、条件付きの「無添加」や「不使用」
には十分な注意が必要です。

例えば、「保存料、着色料無添加」と書いてある場合。
書いてあるものは使っていませんよ、というだけなので、
乳化剤や合成甘味料などは使っているかもしれません。

「合成着色料不使用」は、もっとタチが悪いです。
これは、化学的に合成された着色料は使っていませんよ、
という意味ですが、カラメル色素やコチニール色素など、
天然原料の着色料にも避けた方が良い添加物はたくさんあります。

「砂糖不使用」にも注意してください。
砂糖より害の多い人工甘味料を使用している場合があります。
人工甘味料の害については、[砂糖の甘くない話]もご覧ください。

【コツ1】
パッケージの「無添加」や「不使用」を鵜呑みにせず、
原材料欄をしっかりと見て、危ない添加物を避けましょう。

FoodScore(フードスコア)では、
マイナス評価している原材料を赤字で表示しているため、
一目で危険かわかります。

キャリーオーバーの添加物

例えば、保存料の「安息香酸ナトリウム」が添加されている
醤油を塗って、せんべいを作ったとします。
このせんべいの原材料には「醤油」と書くだけで、
「安息香酸ナトリウム」の表示はしなくてよいのです。
これを、キャリーオーバーの添加物と言います。

良くある例では、
「マヨネーズ」「マーガリン」「ドレッシング」などが
原材料に入っている場合、キャリーオーバーの添加物として
乳化剤や保存料が使われている可能性が高そうですが、
原材料に記載はありません。

【コツ2】
原材料欄に、素材そのものではなく加工品がある場合、
その加工品に添加物が使われている可能性を考えましょう。

FoodScore(フードスコア)では、
キャリーオーバーとなりがちな加工品についても、
AIが学習して評価に取り入れています。

加工時に添加物が使われている可能性

例えば、缶詰のミカンは、
うす皮を溶かすために苛性ソーダと塩酸を使用しますが、
中和したあとに水で洗い流すので、
完成品には残らないということになっており、
原材料に記載はありません。

身近なところでは、コンビニのカットサラダがあります。
野菜を洗浄するときに使われる殺菌剤(次亜塩素酸ソーダ)も、
完成品には残らないという理由で記載されていません。

【コツ3】
食品の製造過程で使われる可能性のある薬品については、
原材料からはわかりません。
あらかじめ知識をつけて、避けるようにしましょう。

栄養強化のための添加物は表示しなくて良い

例えばビタミンB1は、保存料として使われる添加物です。
ビタミンB2(黄色)、βカロテン(黄色、赤色)は着色料として
使われています。
これらの添加物は、栄養強化の目的で使ったことにすれば、
表示を省略できてしまいます。

【コツ4】
通常の食品に添加物として使われる物質でも、
栄養強化食品に添加されれば栄養分としておとがめなし
となる点には、注意が必要です。
栄養は自然な食品から摂り、人工的に強化されたものは
できるだけ避ける方が安全です。

食事は毎日のことなので、
無添加食品を探すのは大変な手間です。
これらのコツが、短時間で楽しくお買い物をするための
一助となることを願います。

主な参考資料