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Vol.7 牛乳は体に良い?悪い?

牛乳は誰の飲み物でしょうか?

もちろん、牛の赤ちゃんのための飲み物です。
子牛が生まれたときの体重は約40kg、
品種にもよりますが、離乳時には100kg以上に成長します。
牛乳には、この急速な成長に必要な多くの栄養素
(たんぱく質や、脂質、糖質、ミネラル)と共に、
成長ホルモン「インスリン様成長因子1(IGF-1)」
も含まれており、成長促進剤のような役割を果たしています。

成長ホルモンが含まれていると何が起こる?

成長ホルモンは細胞の成長を促すため、
ガン細胞も成長が早くなります。
また、スーパーで流通しているような安い牛乳は
妊娠している牛や女性ホルモンを投与されている牛から搾られるため、
大量の女性ホルモンが含まれています。
そのため、ホルモン異常が一因とされる、
乳ガン、子宮ガン、前立腺ガンの原因となりえます。
乳ガンなどになった後でさえ、
牛乳を飲むのをやめるとガンが縮小するなどの報告もあります。

牛乳を飲むとおなかを壊す?

日本人は民族的に乳糖不耐症の人が多い事実があります。
乳糖が分解されないまま大腸に届くと、
腸内細菌が乳糖を分解して作り出す有機酸が腸壁を刺激し、
腸壁に炎症や腹痛を起こしたり、ガスを発生させます。
腸の不調は、便秘、消化不良、風邪、大腸ガンなどの原因にもなります。

牛乳についての様々な言説

アトピーやアレルギーの原因になる
牛乳に含まれるα型カゼインは、胃液と反応して、
どろっとした凝固物(乳中のタンパク質が酸で固まったもの)
をつくり、これが腸に溜まります。
人間が消化しにくいα型カゼインはアレルゲン(アレルギー原因物質)となりやすく、
遅延型アレルギーの原因となります。
鉄欠乏性貧血の原因になる
牛乳からカルシウムを摂りすぎると、体内で鉄分の吸収が阻害されます。
牛乳を飲みすぎる幼児が、鉄欠乏性貧血と診断される例もあります。
骨折しやすくなる
乳製品の摂取量が多い国ほど、
骨粗しょう症の発症率が高いというデータがあります。

上記のように、少し調べると、牛乳の摂取については
様々な問題が指摘されていることがわかります。

このようなリスクを知った上で、
嗜好品として少量を楽しむ分には良いのですが、
牛乳に変わる栄養源が豊富な現代において、
あえて摂る必要はないのではないでしょうか?

特に、健康のために無理をして飲んでいる場合は、
ぜひ、参考資料の一読をお勧めします。

FoodScoreの健康度判定では、乳製品の種類ごとに
個別に評価し、マイナス評価しています。
これは、過去のプロジェクトで得られたビッグデータや、
専門家の著書を基に、AIが独自に判定した結果です。

また、乳製品には添加物が使われていることが多いですが、
FoodScoreでは添加物の少ない乳製品や、
豆乳などを使用した代替品もご紹介しています。

主な参考資料